直後の気もち

『善き門外漢』vol.3を入稿した。ずいぶん時間がかかった。時間がかかったのにはたくさんの理由があって、挙げていったらキリがないし挙げてもしょうがない。なんとなく「これでいけるかな」と主題がまとまりはじめたのが夏の終わりから秋の入り口あたり、そこから資料読み、執筆、平行して取り組んできた企画の進行、撮影、デザイン、レイアウト……気づいたらもう冬も本番を過ぎ、着実に春めいてきている。この長いあいだ、ずっとvol.3と共にあったし、特に年が明けてからは、他のことは根こそぎ後まわしにしてきた。レジャーものんびりした休日もなにもなかったし、読みたい本も落ち着いてからゆっくり、とおあずけだったけれど、そういうものとおもっていたし、苦でもなかった。しかし、大詰めを迎えていた最近は職場の繁忙期と重なって、連日頭痛に苛まれ、心身がばらばらと音をたてて崩れてゆく寸前の自覚があり、仕事帰りにヴィレッジ・ヴァンガードのサンリオグッズのまえでずっと動けなかったりした。しきりにファンシーさがわたしを呼んでいた。ハンギョドンのアイマスクをじっと見た。危うく買うところだった(みなさん、ハンギョドンのことは知っていますか?)。べつに苦労自慢じゃない、ただただずっと音もない嵐だったという事実。嵐が過ぎ、舌の裏にヒドい口内炎だけ残していま、vol.3のデータは印刷会社にゆだねられた。仕上がってくるまで約10日ほどかかる。それまでの期間というのは毎度のことながら不安で不安でたまらない。だから、というわけでもないけれど、告知などはまた改めて。