アドレナリンはレモンいろ?

前回のDIARYから気づけばけっこう時間が経っているような気がするのだけれど、予告した ごはんと雑貨 Mokuji でのイベントの準備にテンテコマイでまえもうしろもよくわからない。

わたしが3つの食材をテーマに文章を書いて、その食材を使ったレシピをモクジが考案して、あわさって本になって、その本は手製本で、メニューはイベント期間中限定メニューとして味わうこともできる、とまで書いたかどうかはわからないが、おおむねそのようなことを書いたはずで、じっさいその通りにひたすらに進行している。

この手製本というのがなかなか大変なもので、印刷のぐあいとか、糊の配合とか、製本方法とか、表紙の布の裏打ちとか、その表紙へのシルク印刷だとか、それはもう試作、試作の連続だし、表紙の布とそろいで布製雑貨(凝ったエプロンとか)も並べるので、そのデザイン、パターン、縫製仕様の検討(迷走)、資材調達なんかも同時進行で、その間ふだん通り仕事もしているので、心も身体も休まらない。帰宅したとたんまずいなあ〜まずいなあ〜、が始まって、少しでも進めておかねば気の済まないようになって、深夜まで何かに取り憑かれたように立ち回って、新聞配達のオートバイの音が響くころにも目は冴え、こころは波立ち、ついには「さすがにそろそろ休もう」とおもってもどうにもこうにも寝付けないのが毎夜のこととなった。モクジの2人も昼夜営業しながら、休みの日であっても仕込みなどの大仕事があるなかで、日々のメール連絡、定期てきな打ち合わせ、レシピ考案、シルク印刷担当、DM制作、店頭展開案などとにかくテンテコマイにさせているわけで、じぶんの苦労自慢などはしたくないし、するべきではないのだが、眠れないというのはさすがに応えている。要はアドレナリンが出すぎているのだ。

そんな不夜城と化した我が家でいま、やっと本番の製本作業に入り、企画の持ち上がった4月からずっと見つめつづけているレモンいろの紙を相手に、えんえん印刷し、裁断し、折っている。目のまえが、ぜんたいに、黄色い。眠れないわたしはさわやかさとは程遠い顔で仕事に通っているし、ウロコが剥がれかかったみたいに肌荒れしているけれど、このさわやかで強いいろにアタマも心も支配されている。このレモンいろはわたしがふと惚れて買ってきたもので、みせるとモクジの2人もとても気に入って「みんなだいすき黄色紙」なんて言って、途中紆余曲折、不採用の危機もあったものの、これで本を作るぞという非常に象徴てきかつ道しるべてき役割を担ってきたものだった。ふと、このレモンいろがわたしを、わたしたちを駆り立ててきたのかも、などとおもう。

まるですべてが整ったあとのような、「振り返っていま」のような語り口になってしまったけれど(反省)、まだまだこれからのことだらけだし、まずいなあ〜まずいなあ〜は毎日続いてゆく、確実に。

昨日はレシピページ用の写真撮影だった。

 

わたしの書いた3編に、モクジが考案してくれたのは全5品。ずっといい香りに誘惑されお腹を鳴らしながら、太陽と雲に焦らされながら撮影。撮影終了後、そのすべてを試食、試飲させてもらったけれど、これがどれも最高に美味、味わえば味わうほどになんだか身体のなかから肯定されたような気になって、ホッとして、ホッとしすぎた帰り道、今まで眠れなかったぶんの眠気がどっと来た。

とか、また「やりとげた!」みたいな語り口になっているけど(反省)、まだなにも終わってないので眠くなってる場合じゃあなかった。

この3編と5品についてはまた近日ご紹介する予定です。
レモンいろについて熱く語りましたが、ミントいろヴァージョンもご用意します。本の詳細は出来上がったらご紹介します。
読んで食べて生きていく、そんなかんじのイベントと手製本のタイトルは共に〈読み食い yomikui〉です。

 

EVENT

〈読み食い yomikui〉
日程:2017年6月21日(水)〜7月2日(日)※月・火は定休日
ランチタイム 12:00〜15:00(L.O.14:30) ディナータイム 18:00〜21:00(L.O.20:30)
場所: ごはんと雑貨 Mokuji(東京都国分寺市、最寄り駅はJR中央線の国立駅)