頭と心のなかのゴミ

年末年始は意外と年末年始らしかった。

大晦日、さすがにこれはヒドイとおもって1時間ほど掃除をしたらわりときれいになって、やった、やってやったぞというすがすがしい達成感で満たされたのち、海老、玉ねぎ、にんじん、春菊……油まみれの天ぷら係になった。お蕎麦を食べて、ゆく年くる年を見て年が明けたので、さだまさしが登場するかしないかのところで、じゃあ寝るといってみんな寝て、しかしわたしはどこからか届く除夜の鐘を聴きながら読みかけの赤瀬川原平の続きを読みはじめたらトイレのはなしばかりで、新年早々トイレかとおもったらなかなか寝付けなかった。元旦は初詣。駐車場の混雑を理由に往復8キロの道のりを歩き、最年少のくせにひとり股関節を痛め足をひきずり帰ってきた。それでも、また本厄がめぐってきたらしいから、力いっぱい厄除の鐘をついてこれてさっぱりした。兄夫婦がいるあいだは料理当番ばかりして、帰ったあとは脱け殻だったから、せめて気晴らしに歩こうとおもって(股関節はたぶん復活)なんとなくブックオフに行った。値付け高いよとおもいつつ平成29年はブックの年で全品20%オフというので、かねてより欲しかった本が美本であったので、3冊買った。そのうちの1冊は、メイソン・カリー著 金原瑞人/石田文子訳『天才たちの日課 クリエイティブな人々の必ずしもクリエイティブでない日々』(フィルムアート社)で、まえから欲しかったけれど、いまここで出あえて何よりのグッドタイミングだとおもった。いま天才にあやかりたい。ヒントが欲しい。小説家、画家、音楽家、映画監督など、さまざまな天才たちの日々のルーティン、生活スタイルがここにある。副題のとおり、天才だからといって必ずしも超人てきなスケジュールをこなしていたり、魔法のスイッチを持っているわけではないにしろ(もちろんそういう天才もいる)、もがいた痕跡とか、編み出されたそのひとなりのやり方は人間くさいがゆえ釘付けになる。わたしは時間を捻出したい。じぶんはどこで集中するんだろ。どう頭と心のなかのゴミを処理するんだろ。このままでは亀の歩みでぜんぜん進まない。年内入稿とか言ってしまったけど年が明けてる。今朝は駅のファッションビル、開店まえのバーゲン行列を横目に今年の初出勤を果たし疲弊、正月のつかの間の休養もこれまで。インプットをし続けたあとで噴出させること。いまもここで小出しにしているが。目標を果たす、そのために削り捨てるもののことを明るくクールにかんがえる。